HOME > 米について
 
私どもの蔵は、本物の日本酒づくりを通して、
地元みそぎ地区の棚田を守る応援をしたいと考えています。
 

季羽浅喜さん
(季羽さんの紹介はこちら)

村上勇さん
(村上さんの紹介はこちら)

大正生まれの80歳。内子町(旧五十崎町)御祓地区、山の中の小さな田んぼで、無農薬の酒米づくりをしている。「年寄りの遊びです(笑)。元々のやり方に戻しただけですよ」と明るく説明してくれる季羽さんの笑顔は、何かしら人をひきつけるものがある。 農協で畜産指導員として15年間勤務したあと、「自分の思い通りの農業がしたい」と農協時代の経験と知識を生かした農業をするために農業専業に戻り、現在、無農薬酒米生産研究会にて勉強会などを開きながら無農薬栽培に取り組んでいる。




■無農薬栽培を始められたきっかけは?
それまでにも無農薬の方が身体にいいという話は何度も聞いていたし、ちょうど社長(亀岡酒造)の話などを聞いて、やってみようかと思ったんですよ。まぁ、年寄りの遊びですよ(笑)。


季羽さん

季羽さんの棚田
■もうどれくらい続けられていますか?
無農薬で始めて10年あまりですね。このみそぎ地区では初めて。とはいえ、昔は農薬なんか使ってなかったんですから、元々のやり方に戻しただけなんです。私はこっちの方がいいですね。

■苦労された点などはありますか?
農薬を使わないから全部手作業というのが大変ですね。年に5〜6回は、朝4時から起きてカメムシ退治ですよ(笑)。それと、無農薬とは関係ないかもしれませんが、イノシシから米を守るのが大変なんです。穂を食べてしまうのも困りものですが、とにかく水遊びをされてしまうと、稲が全部倒れてダメになってしまうんですから。


イノシシ用の柵

棚田で見つけたタニシ
■収穫量は変わりましたか?
減ったね。農薬を使ってる時の約7割です。でもね、最初からそのつもりで作ってるんですよ。無農薬で一番怖いのは虫だから、苗と苗の間隔を広くとって、風通しをよくしてやる必要があるから、量が減ってしまうのは仕方ないんです。密集し過ぎると虫がわきやすいんですよ。

■日頃から特に気を付けていることは?
天にまかせてますから(笑)。やっぱり自然が一番。自然には勝てないですよ。


棚田に流れ込む水



ページの上部へ移動



■無農薬酒米生産研究会を作ったきっかけは?
普通に農薬を使っている農家でも、自家用米は無農薬でやっているところがあるんですよ。それにね、米に残る農薬の量はそんなに多くなくて、散布時の害の方がひどいんです。消費者や生産者の健康を守りたいということと、農家の所得向上の意味から、亀岡酒造さんと協力して無農薬栽培に取り組むことになったんです。

 

■消費者の健康というのはよく聞きますが、生産者の健康も大切ですよね
昔はホリドールという神経毒を使っており、毎年全国でたくさんの人が亡くなるほどだったんです。うちの父親は心臓が弱かったものですから、使うのをやめようとしてたんですが、それが原因でうちの田に病害虫が発生したら周囲の田も被害を被ると、もう少しで村八分にされそうになったりしました。仕方ないので減農薬からはじめていった、といういきさつがあるのです。


村上さんの苗
■研究会の活動としては?
年2回、専門家の方に来ていただいて勉強会を開いています。

 

■無農薬栽培というのは、具体的にどのような基準で取り組んでいますか?
3年以上農薬を使用していないほ場で完全無農薬栽培をすることです。肥料も化学肥料を極力減らし、有機肥料を主体としています。苦労する除草にも昔ながらの手押し車を使っています。

 

■除草ということであれば、カブトエビとかアイガモという方法もあるのでは?
もちろん試してみました。が、カブトエビを狙ってサギが苗を荒らしてしまうんです。アイガモもやってみましたが、今度はキツネやタヌキ、ハクビシンに殺されてしまうんですよ(笑)。それに、手押し車というのは土壌のガス抜きという理由もあるのです。

 

■無農薬で大変なことは?
簡単に言えば虫と草ですね。農薬をまくかまかないかでは、草取りの労力が余計にかかるだけなんですが、実際にやってみるとそれが5倍にも10倍にも感じてしまうんです。それに、病害虫にやられてしまうとどうしようもないです。農薬で駆除するわけにもいきませんから、虫にやられた田は刈り取って、火をつけて燃やしてしまいます。去年もだいぶやられましたよ。半分くらいは焼いたかな。それに、虫にやられてしまうと、出来たものを精米しても、ぬかの方が多くなってしまったりして。とにかく年ごとに収穫量は大きく変動しますよ。

 

■それくらい苦労されて、やっと美味しい酒米がとれるんですね?
あれ?酒米って食べたことないんですね。酒米は食べられない、外米よりもまずいんですよ(笑)。

 

■みそぎ1号、みそぎ2号という品種を開発されたとか?
いや、品種じゃないんです。品種は既存のものですが、長期間栽培を続けて、少しずつ変異していくのをチェックし、最も酒造りに適したものを選び出しているのです。

 

 

   
  ページの上部へ移動