しかして、
翌、朝刊の中に、かようなチラシがありました。
「告」
ことわりもなく、小田川の榎を切りせし者、死に到る病を得るであろう。
かつ、これを実施させし理事者は、次の戦に必ず敗れるであろう。
自由民主党
予言本部長 亀岡 徹
アララ、おかしい。チェンソーの音止まりて、春風の吹く。
「一郎、なにして遊ぶ」「そうよな、祭りでもやるかい」
はたまたチラシと相成り候。おおよその文面は、かようでありました。
「皆さん、聞いてください。
実は、かぐや姫はこの五十崎の地、小田川の榎林にてお生まれあそばされたことが、京都学士山岳会研究責任者、梅原猛氏の手により実証されたということです。これを受けて、内子町(旧五十崎町)人文科学研究所は、鋭意調査中であります。
しかし、時間がありません。とりあえず、八月一五日かぐや姫一〇一四年ぶりの帰郷式典を実施することと致しました。ふるってご参加下さい」
てな具合で、なぜか実施者は商工会青年部、後援は内子町(旧五十崎町)教育委員会となりました。
不思議なこともあるものです。かくして、今も榎林は蒼々と風に鳴っております。その時のかぐや姫のお言葉です。
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