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ようこそ千代の亀酒造ホームページへ。
瀬戸内四国愛媛県内子町にある小さな酒蔵です。輸出にも積極的に取り組んでいます。
これまでも東アジアだけでなく欧州や米国等で選んでいただけています。今回は主に海外に向けて出荷している商品について紹介します。
商品コンセプト
千代の亀酒造の酒は日本の時代背景とその時代の夜空をイメージしてコンセプト設計されています。愛媛県内子町は、小田深山(おだみやま)を源流とした良質な水があり、歴史的にも水を使用した産業が栄えてきました。良質な水が必要な「手すきの和紙製造」「ろうそく製造」そして「酒造り」。現在、内子町には二つの清酒蔵と、一つのワイナリー、一つのどぶろく蔵があります。
千代の亀酒造はそのうちの一つ。300年以上続く蔵でありながらとても小さい。それが千代の亀酒造の魅力。醸せる量が少ないということは手に入る酒の数も少ないということ。そして千代の亀酒造のこだわりは地域産業への貢献。米作りに定評がある内子町で栽培する愛媛県産松山三井米にこだわり地元の契約農家様から酒米を購入しています。内子町は街灯が少ない町。故に、満点に輝く星が見える夜空が内子町の魅力。その夜空をイメージした造りが、「低温発酵」。その低温発酵で丁寧に醸したのが千代の亀酒造の「銀河」。各時代の夜空をイメージしながらコンセプトを設計。それを番号に落としています。是非その魅力を味わってみてください。
ここからが商品紹介2>
銀河 三
戦後、焼け野原になった日本が徐々に復興していく「昭和」をイメージ。農業に加え工業も発達していく中で夜空の星の見え方が変化してきている。星はいまだにきれいだが、豊かな田園風景の中に成長する地域の息吹が感じられる味覚。華やかな香りながらキレがある現代的味覚。
【商品名】:銀河 三 ginga-san
【精米歩合】:45% 【香り】:高い
【味わい】:スッキリ 【アルコール分】:16%
銀河 四
銀河の原酒であり生酒でお届けする逸品(冷蔵宅急便使用)。昭和に入る前の西洋の近代文明と日本の古きよき伝統が融合した時代「大正」をイメージ。口に含んだ時の「微炭酸」のパチパチとした感覚が「大正浪漫」をほうふつとさせる。これまでの日本の伝統文化が西洋の文化に変わりながら薄くなっていく時代。夜空に大きく咲く大輪の花火ではなく、線香花火がパチパチとはじける美しさと儚さ(はかなさ)が次代の移ろいをイメージ。
【商品名】:銀河 四(生酒) ginga-yon
【精米歩合】:45% 【香り】:高い
【味わい】:フレッシュ 【保存方法】:要冷蔵 【アルコール分】:16%
※生酒のため輸送方法は冷蔵瓶に限ります。
銀河 五
明治維新後、江戸時代の荘厳な空気から、鹿鳴館など華やかな西洋の文化が流入する時代へ。それが「明治」。コンセプトは「西洋の華やかさ」×「これまでの夜空」。西洋の文化が流入しても内子町はまだゆったりとした空気が漂う。西洋文化の象徴である街灯もなく夜空には満天の星が輝いていた。その時代の空気感を味覚設計に反映。柔らかい口当たりと月夜のような余韻が特徴。
【商品名】:銀河 五 ginga-go
【精米歩合】:45% 【香り】:かなり高い
【味わい】:まったり 【アルコール分】:15%
銀河 八
協会酵母901号原酒と愛媛7号酵母原酒のブレンドにより明治維新前の農業中心の内子町の夜空を表現。二つの原酒をブレンドすることでこれまでとこれからの時代の変わり目、つまりこれから変わろうとする「明治時代前夜」の江戸時代を表現。ブレンドによる味の複雑さがこれからの時代と変わりゆく夜空をより一層浮き立たせる。華やかな香りと重なっていく味覚がこの酒の魅力。
【商品名】:銀河 八 ginga-hachi
【精米歩合】:45% 【香り】:まぁ高い
【味わい】:スッキリ 【アルコール分】:17%
千代の亀酒造株式会社とは
弊社の輸出への取組みと商品案内
弊社の歴史は所在の地域で約300年以上前から酒造りが行われてきた酒蔵のルーツがあります。酒造業界が衰退した時期に経営が傾いた酒蔵を現在は地元建設会社のグループ会社として再建をしました。現在は日本国内だけでなく海外展開もしていますが、清酒造りをしている最大の理由は『地域の田園風景を守るため』です。ご存知の通り、清酒の原料はお米です。そのお米の消費量も年々減少傾向にあり、伴って農家さんへの負担は増加していると地域の農家さんと協議のうえで共通の課題だと認識しています。そして、その根本は農業が儲けられない産業になっていることで後継者不足にも繋がっていると考えました。そこで、課題解決のために弊社では契約農家さんからの仕入れるお米を値引きして仕入れたりはいたしません。なので弊社の清酒は少し他社さんと比べて高額です。しかし、それには農家さんや田園風景を守るためだとしっかりと理由も伝えながら販路を拡大しています。
昔ながらの酒造り
弊社はHACCPやISO等の国際認証は取得していません。海外展開をしていくのであれば、それは必須だろうとよく言われます。しかし弊社ほどの小さな酒蔵や、昔から酒造りをしている蔵からすると当たり前のように製造管理や品質管理は徹底しています。愛媛県の契約農家さんから仕入れたお米で、自分たちで麹を作り、その麹とお米で酒母、醪と醸しています。古くから続く良き伝統を残していくためには、機械化は必要最低限で済ませるべきだと考えています。自分たちの手で、昔ながらの醸し方で、搾り方で、これが弊社が海外に届けたい日本の伝統文化だと自負しています。
企業や学生との連携に取り組む弊社(SDGs)
一社だけでは生き残れないのは理解しています。そこで弊社はこれまでに多くの共感ができる企業や学生とパートナーやコラボ商品で連携してきました。学生が考える伝統文化の残し方として愛媛県にある愛媛大学と大学酒を受託した際には、次世代の意見を取り入れながらいかにしてこの酒類業界を持続可能な産業にしていくのかを協議しながら進めてきました。また、地元の道の駅との連携では広く発信できる対象年齢を広げた商品をコラボ製作することで、住み続けたいまちとは何かを一緒に協議しながら進めてきました。さらに文化の掛け算として芸者さんとのコラボでは醪を醸す際にも演奏を聴かせながら醸す企画商品として流行り病に打ち勝つよう強いメッセージを伝えられる事業も行いました。
最後に
輸出に向けて弊社らしくこれまでも「日本らしさ」「千代の亀らしさ」を追求してきました。
弊社の考えに共感し、愛媛県内子町の清酒を一緒に海外へ展開していきたい気持ちが芽生えた方と引き続きお取引を続けていきたいと思います。小さな酒蔵なので大手企業が行うような大量生産での値下げは一切いたしません。一緒に世界に伝統文化を発信しながら、日本の田園風景を守っていきましょう。引き続きよろしくお願いします。最後までお読みいただきありがとうございます。